HIKICHI HOUSE

　材木やは材木の事だけ

 

「材木やは材木のことだけしてればいいんだ」取引先のお客（材木やのお客）大きな声で、非難されました。

 

私が、はじめて新築住宅の工事を請け負った時でしたかれこれ、２０数年前です。

 

大手のプレハブメーカーが地元に進出して工務店、大工さんの仕事がなくなりました。

工務店、大工さんたちの仕事量に比例して、材木の売上高が、決まりました。

 

「ただ手をこまねいて眺めていて、工務店、大工さん、材木やを倒産させてもいいのですか？

こんな小さな材木やでも精一杯工夫して、大手のハウスメーカーに奪われた仕事をなんとか取り戻したい。

鉄やコンクリートの家もいいかもしれませんが、住む人が健康になる家は『木の家』ではないですか？」

 

そのように材木やのお客にお話しても聞き入れてもらえませんでした。

会社を、倒産させるわけにはいかない。

今は聞き入れてもらえなくても、いつか分かってくれるに違いない。

 

地震に強い「木の家」を建てて、多くの人が地震に安心できて、健康になってほしい。

そういう考えで２０数年間建築の仕事をやってきました。

 

耐震偽装根っこには業界の悪習があるようです。

30年前は下請けでしたから下請けの気持ちもわかります。

業界の悪習を正すんだ。

お客様も協力業者も私どももみんなよくなれ、みんな満足。そのよう気概を持って進めてまいりました。